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170カラットのピンクダイヤ発見、過去300年で最大か

過去300年で最大のピンクダイヤモンドともみられるアンゴラ産の「ルロ・ローズ」

過去300年で最大のピンクダイヤモンドともみられるアンゴラ産の「ルロ・ローズ」/Lucapa Diamond Company

アフリカ南西部のアンゴラで発見された170カラットのピンクダイヤモンドは、過去300年間で見つかった同種の宝石の中で最大の可能性がある。オーストラリアの採掘業者、ルカパ・ダイヤモンド社が明らかにした。

「ルロ・ローズ」と名付けられたこのダイヤモンドは、アンゴラのルンダノルテ州にあるルロ鉱山で見つかった。同社が27日の声明で述べた。同社はアンゴラにある国営と民間のダイヤモンド会社計2社と提携している。

ダイヤモンド生産を調査する米宝石学会(GIA)によれば、アンゴラの鉱山は世界で上位10位に入るダイヤモンドの産地。現地では砂鉱床採鉱という手法を用い、河床で見つかる小石や砂からダイヤモンドを探し出す。

ルカパのマネジングディレクター、スティーブン・ウェザーオール氏によると、色のついたダイヤモンドは1万個に1個の割合でしか見つからない。

「しかも10.8カラット以上の大きさは100個に1個しかないので、170カラットのピンクダイヤモンドというのは極めて希少な品を扱っていることを意味する」。同氏はCNNの取材にそう語った。

「以前にもピンクダイヤモンドを発見したことはあるが、これだけのサイズのものは極めて珍しい」(ウェザーオール氏)

「ルロ・ローズ」は現行の大まかな値付け作業を終えた後、オークションにかけられる/Lucapa Diamond Company
「ルロ・ローズ」は現行の大まかな値付け作業を終えた後、オークションにかけられる/Lucapa Diamond Company

当該のピンクダイヤモンドは、アンゴラ国営のダイヤモンド販売会社によって競売にかけられる見通し。ウェザーオール氏はその価値について推計するのを控えた。どのくらいの価値があるかを巡り、いまだ検証が行われているためだ。

アンゴラ政府も今回の発見を「歴史的」なものとたたえている。

「記録的で見事なピンクダイヤモンドがルロ鉱山から発見されたことが示すように、アンゴラは世界のダイヤモンド採掘の舞台で重要な役割を果たし続ける。またその可能性並びに深い関与によって得られる利益も明らかにしている。成長する我が国のダイヤモンド採掘業への投資は恩恵をもたらす」。アンゴラのデイアマンティノ・アゼベド鉱物資源・石油・ガス相はそう強調した。

サイズの大きい色つきのダイヤモンドは、近年のオークションにおいて記録的高値で落札されている。昨年4月、15.10カラットの「デビアス・カリナン・ブルー」は、サザビーズが香港で開催したオークションで5750万ドル(現在のレートで約77億円)で落札された。2016年に14.62カラットのブルーダイヤ「オッペンハイマー・ブルー」が記録した過去最高額には、わずか7万ドル弱の差で届かなかった。

ルカパによると、アンゴラ産のもので最大のダイヤモンドは「2月4日の石」と呼ばれるもので、16年2月にルロ鉱山で見つかった。404.2カラットのこのダイヤモンドは、1600万ドルで落札された。

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