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ルービックキューブ330個で描いた「モナリザ」競売へ、1800万円で落札も

仏アーティスト、ルービックキューブ330個で「モナリザ」制作

立体パズルのルービックキューブ330個を並べて描いた巨匠レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」が今月23日、パリでオークションにかけられる。予想落札価格は最高で16万6000ドル(約1800万円)に達する可能性があるとみられている。

ルービックキューブを構成する色付きの正方形を利用してモザイク状にモナリザを表現したのは、正体不明のフランスのストリートアーティスト「インベーダー」。「ルービックモナリザ」と名付けられたこの作品は2005年に制作された。

オークションを運営するArtcurialは本作を「世界一有名な絵画の現代的解釈」とうたう。500年以上前に描かれた本家のモナリザは仏ルーブル美術館に展示され、世界で最も多くの人が鑑賞に訪れる美術作品として知られる。

立体パズル330個を使った「ルービックモナリザ」の全体図/Artcurial
立体パズル330個を使った「ルービックモナリザ」の全体図/Artcurial

インベーダーがルービックキューブを使った作品に取り組み始めたのは04年。Artcurialによると、ベストセラーとなったこの立体パズルがアート制作に取り入れられた初の事例だという。

ルーブル美術館に展示される本家の「モナリザ」/Pascal Le Segretain/Getty Images
ルーブル美術館に展示される本家の「モナリザ」/Pascal Le Segretain/Getty Images

以後、「ルービックキュビズム」と呼ばれるようになった自身の作風について、インベーダーは07年に次のように語っている。

「作品を鑑賞しようと思ったら、後ろに下がって見る必要がある。近づいてしまうと、キューブと色の塊にしか見えない。距離を置いてみて初めて、モデルの顔が浮かび上がってくる」

「離れれば離れるほど、より鮮明に見えるようになる」

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