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屋根裏で発見の清朝の磁器、21億円で落札 予想の20倍

屋根裏で見つかった希少な磁器の花瓶が21億円で落札された

屋根裏で見つかった希少な磁器の花瓶が21億円で落札された/THOMAS SAMSON/AFP/AFP/GETTY IMAGES

フランス人の一家が屋根裏を掃除中に見つけた磁器の花瓶がこのほどパリでオークションにかけられ、予想の20倍を超える1620万ユーロ(約21億円)で落札された。フランス国内で中国製の磁器についた値段としては史上最高となる。

緻密(ちみつ)な模様や中国絵画が表面に描かれたこの花瓶は、屋根裏にあった古い靴箱の中にしまわれていた。オークション運営会社のサザビーズが鑑定したところ中国の清朝時代に当たる18世紀にさかのぼる品だということが分かった。

同社が花瓶に付けた予想落札価格は50万~70万ユーロで、実際の落札価格を大きく下回っていた。

サザビーズの専門家は声明でこの花瓶について、粉彩(ファミーユ・ローズ)と呼ばれる技法を用いた磁器で、1736年から95年まで中国を治めた乾隆帝の時代の作品であることを示す目印があると指摘。この年代に制作された粉彩の磁器が市場に出回ることは極めて稀(まれ)だという。

花瓶は屋根裏部屋の靴箱にしまわれていた
花瓶は屋根裏部屋の靴箱にしまわれていた

4月には香港のオークションに出品された粉彩の磁器が3000万ドル(約33億円)を超える値で落札された。

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