VIP待遇を求めた? マラウイ政府がマドンナさんを批判
(CNN) マラウイ政府は12日までに、米歌手マドンナさんが同国を訪問中、政府に対し「特別待遇」を求めたとして、マドンナさんを批判する声明を発表した。マドンナさんは、自身が設立した団体が建設した学校を視察するため同国を訪れていたという。
マラウイ政府によると、マドンナさんは大統領との面会を求めたほか、「レッドカーペットを敷いて礼砲で出迎える」べきだと主張したという。政府報道官はまた、マドンナさんが同国に学校を建設したと発表していることに触れ、それは誇張であり、実際には既存の施設に教室を作る援助をしただけだと述べた。
マドンナさんは2006年にマラウイ人の男の子を、3年後には女の子を養子にしている。また、非営利組織「レイジング・マラウイ」を立ち上げるなど、この国で複数の教育プロジェクトを行っている。
マラウイ政府の報道官は、「マドンナさんは世界的に有名なミュージシャンだ。だからといって、彼女を国賓待遇で扱う義務はない」と述べた。ただ、具体的にどんな特別待遇を求められたのかについては明らかにしていない。
これに対しマドンナさんは声明を出し、「マラウイのジョイス・バンダ大統領が、私たちがこれまで実現してきたことや私の意図、マラウイ滞在中の私の個人的な振る舞いなどについての嘘をあえて発表したことは悲しい」と反論。「滞在中、空港であれどこであれ、特別待遇を頼んだり要求したりした事実はない」と述べた。
マドンナさんはまた、今回の問題は大統領の親族で、かつてレイジング・マラウイの責任者だったアンジミレ・オポンヨ氏との確執が原因だと指摘した。同氏はレイジング・マラウイを解雇され、同団体を不当解雇で訴えている。