スペースX、宇宙空間で民間初の船外活動
(CNN) 米宇宙企業スペースXは12日、同社の最新ミッション「ポラリス・ドーン」の一環として、宇宙空間での船外活動を行った。政府機関に所属しない民間人による初の船外活動という歴史を作った。
同社は10日に4人が乗り込んだ宇宙船「クルードラゴン」をロケット「ファルコン9」で打ち上げた。打ち上げ時と同様、今回の船外活動の様子もライブ配信した。
クルードラゴンのカプセル内にいる乗組員/SpaceX
船外活動を行ったのは、ミッションに参加している米金融テクノロジー企業の創業者ジャレッド・アイザックマン氏とスペースXのエンジニアのサラ・ギリス氏。まず、アイザックマン氏がはしごを上り、カプセルの外に身を乗り出した。その後、ギリス氏も同様に船外に体を出し、体を動かして着用したスペースX開発の宇宙服の性能を確かめた。
宇宙服の開発は、人類の火星移住を視野に入れているスペースXが注力してきたものの一つ。普通の服に近いデザインで、宇宙遊泳に使われてきた従来のものより動きやすい設計となっている。