ウェッブ望遠鏡が捉えた天王星の新画像、輪や衛星くっきり

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(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた天王星の新たな画像が公開された。通常は見えにくい天王星の輪、衛星、気象、大気といった特徴がくっきり写っている。

ウェッブ望遠鏡は遠方の天体を子細に捉えた驚異的な画像で知られるが、太陽系についても新たな知見を明らかにすることが可能だ。

人類が初めて天王星を鮮明に観測したのは1986年、ボイジャー2号によるフライバイ(接近通過)の時のこと。太陽系を可視光で捉えたボイジャー2号のカメラでは、天王星は鮮やかな青い世界のように見えた。

しかし、肉眼では見えない赤外線を扱うウェッブ望遠鏡は、他の望遠鏡の画像では欠けていることが多い側面もすべて捉えており、天王星のダイナミックな性質が明らかになった。

2022年に発表された報告書によると、天文学者は天王星に特化した探査ミッションの派遣を優先課題に位置付けている。

そのためには、ミッション立案者は探査機を派遣する前に天王星について可能な限り情報を得ておく必要がある。ウェッブ望遠鏡による詳細な画像もその一例だ。NASAによって18日に公開された画像には、4月に公開された以前の画像に比べさらに詳しい情報が含まれている。

今回の画像では、通常はうっすらとしか見えない天王星の輪が明るく輝いている。天王星に最も近い位置にある暗くぼんやりした輪は「ゼータリング」だ。このほか、天王星で確認されている27個の衛星のうち9個も青い点として視認でき、輪の内側に存在する小型衛星も写っている。

天王星の衛星はシェイクスピアなどの作品の登場人物から命名されており、その中にはロザリンドやパック、ベリンダ、デズデモーナ、クレシダ、ビアンカ、ポーシャ、ペルディータといった名前が含まれる。

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