アフリカを後にした初期人類、通説より早くアジアに到達 化石の発見で判明

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洞窟には初期人類が5万年近く暮らしていたとみられる/Kira Westaway

洞窟には初期人類が5万年近く暮らしていたとみられる/Kira Westaway

検証の結果、2つの化石の年代は6万8000年~8万6000年前と推定された。下肢骨の方は年代がより古いとみられる。

今回の発見は、初期人類の移動の年代を早めただけでなく、沿岸部や東南アジアの島々をたどって移動したとする従来の学説にも一石を投じた。

現場の洞窟は東南アジアの内陸に位置する高地で、密林地帯だ。高度はおよそ1100メートル。海からは少なくとも300キロ離れている。

ウェスタウェー氏は、洞窟のある場所がこの研究の魅力的な部分だと説明。「現地は我々の抱いていた疑念を確信に変える。かねて初期のホモサピエンスには、高地の森林地帯に適応して広範囲に暮らす能力がこれまでの想定よりずっと早くから備わっていたのではないかと考えていた」と語った。

洞窟での生活は5万年近く続いたと考古学者らはみている。

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