世界最古の水産養殖地、森林火災で新たな水路を確認 豪

「バジ・ビム文化的景観」は6600年前に造られた利水システムだ/Courtesy Visit Victoria/YouTube

「バジ・ビム文化的景観」は6600年前に造られた利水システムだ/Courtesy Visit Victoria/YouTube

(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州で先住民がウナギを食料とするために築いた世界最古の水産養殖地について、これまで知られていなかった水路の存在がこのほど確認された。同州で猛威を振るう大規模森林火災で、現地の植生が焼き払われたことによる発見だという。

この水産養殖地は、複数の水路と火山岩で作られた堰(せき)からなる利水システムで、先住民のグンディッジマラ族の人々が6600年前に建設したとされる。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は昨年7月、エジプトのピラミッドより古い歴史を持つこの養殖地を「バジ・ビム文化的景観」として世界文化遺産に登録した。考古学者には以前からその存在が知られていたが、昨年12月に森林火災が州を襲った結果、より広範にわたって養殖が行われていた実態が明らかになったという。

グンディッジマラ族の代表者はCNNの取材に答え、実際の養殖地について、これまで知られていたよりもかなり大規模だったと説明。「現地に戻ってみたところ、草などの植生に隠れていた水路が見つかった。長さ25メートルほどで、相当のサイズだった」と述べた。

ほかにも水路や貯水池とみられる複数の構造物が焼け跡から見つかった。火災を受けて新たな発見が相次いだことに、この代表者は驚きを隠さない。

現地の火災は12月の後半、落雷によって発生。州の森林火災対策担当の責任者によれば、延焼範囲は約790ヘクタールに及んだ。

世界遺産に登録された養殖地を保全するべく、消防士らは地元の団体と協力して文化的に重要な区域を割り出し、重機を使わない「負荷の小さい技術」を駆使して消火に当たったという。

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