米国最後の奴隷船、残骸を発見か アラバマ州

泥に埋もれた米最後の奴隷船のものとみられる残骸を上空から撮影

泥に埋もれた米最後の奴隷船のものとみられる残骸を上空から撮影

(CNN) 米アラバマ州沿岸のデルタ地帯でこのほど、アフリカから米国に到着した最後の奴隷船「クロティルダ」のものとみられる残骸が見つかった。150年以上にわたり歴史家を当惑させてきた謎の解明につながる可能性もある。

クロティルダは1860年、密輸の証拠隠蔽(いんぺい)を図った奴隷売買業者が火を付けて沈没させた。これ以来、考古学者や歴史家の間でも正確な所在が分かっていない。

残骸は潮位が低下した際に、水と泥に部分的に隠れた状態で姿を見せていた。地元ニュースサイトの記者がこれを発見し、現地で専門家に調査に当たってもらったところ、全員がクロティルダに関する歴史的な記録と一致するとの見解を示した。

ウエストフロリダ大学で海洋考古学を研究するグレゴリー・クック氏は、「現地では残骸がクロティルダのものでないことを示す形跡は一切なかった」と指摘。残骸がクロティルダのものである可能性は高いとしつつも、現時点では明確に特定できないと述べた。

米国への奴隷輸入は1800年代半ばには既に違法になって久しかった。ただ、南部をはじめとする地域では、一部の密輸業者が違法と知りつつ手を染めていた。

歴史記述によれば、奴隷船を手配したのは地元のプランテーション経営者。連邦当局者の目を盗んで奴隷を米国内に輸入できると踏み、クロティルダを購入して船長を雇った。アフリカから戻った船長はスパニッシュ川を上り、奴隷を河川用のボートに移し替えたうえで船に火を付け、沈没させた。

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