忘れ去られたソ連版「スペースシャトル」、カザフの草原に眠る

2018.02.17 Sat posted at 11:30 JST

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(CNN) 冷戦時代にソビエト連邦が米国のスペースシャトルに対抗して製造した宇宙船「ブラン」は、わずか1度飛行した後に使用停止となった。当時、ソ連が進めていたブラン計画の遺物が、今もカザフスタンの草原に放置されている。

現在、シャトル2機とロケット1機が使用されなくなった格納庫に保管されているが、一般公開はされていない。この格納庫はモスクワの南東約2400キロに位置するバイコヌール宇宙基地内にあり、近くにはブランの初飛行時に使用された発射台もある。

スペースシャトルにそっくり?

ロシア語で「吹雪」を意味するブランのデザインは、米国のスペースシャトルに酷似していた。それは決して偶然ではない。「ソ連はスペースシャトルと同等の最大積載量を求めていたため、スペースシャトルと似た寸法の宇宙船が必要だった」と語るのは、ソ連の宇宙開発の歴史を研究しているバート・ヘンドリックス氏だ。

米航空宇宙局(NASA)が開発したスペースシャトルは、基本的に国防総省の依頼で大きな貨物を軌道まで運ぶ「宇宙トラック」だった。国防総省はスペースシャトルを使って複数の軍事衛星を配備する計画だった。

「スペースシャトルがもたらす軍事的脅威を認識したソ連は、ブランの開発を決断した。米国がスペースシャトルを開発していなければ、ソ連がブランを開発することもなかった。ソ連にとってブランは軍拡競争の一環にすぎなかった」(ヘンドリックス氏)

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