過去80万年で最高濃度、温室ガスへの懸念高まる

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(CNN) 世界気象機関(WMO)は8日までに、地球温暖化の原因とされる大気中の二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの濃度が昨年、過去最高を更新したと発表した。

WMOによれば温室効果ガスの濃度は現在、過去80万年でもっとも高い水準にある。こうしたガスは主に化石燃料を燃やした際に出るが、排出量を減らすための手立てを取らなければ、今後も増えていくとみられる。

地球規模の気候変動に対する関心は高まっているにもかかわらず、二酸化炭素の排出量は2012年も増加し、産業革命前の濃度の141%に達しているという。

「人類の活動に由来する温室効果ガスが地球の大気の自然なバランスを崩し、気候変動の大きな原因となっていることが改めて示された」とWMOのミシェル・ジャロー事務局長は声明で述べた。

前日の5日には国連環境計画(UNEP)が、各国が温室効果ガスの排出削減に向けた迅速な行動を取らなければ、気温の上昇幅を産業革命前のレベルから2度未満に抑えるという目標達成のために多大なコストを払うことになるとの報告書を発表した。

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