クック諸島に世界最大の海洋公園新設へ、世界の海洋保全を主導
(CNN) 南太平洋の島国クック諸島のラロトンガ島でこのほど、16カ国・地域でつくる「太平洋諸島フォーラム」の首脳会議が開かれ、持続可能な海洋管理のための方策を話し合った。
フォーラム加盟16カ国・地域の国土を合わせた面積は、世界の陸地の中でごくわずかな割合を占めるにすぎない。しかし海洋面積でみると世界の10%を占める。
最終日には域外国からクリントン米国務長官が出席し、海洋保護の取り組み強化を通じて米国と太平洋諸国との関係を深める方針を表明した。
これに先立ちニューカレドニア政府は、南太平洋に広がるサンゴ海のうち、同国周辺の140万平方キロを海洋保護区に指定すると発表している。
主催国のクック諸島はさらに画期的な海洋公園の新設を発表した。約100万平方キロに及ぶ同公園の面積はエジプトの国土に匹敵する大きさで、クック諸島領の半分を占め、世界最大の海洋公園となる。
クック諸島は人口わずか1万5000人ながら、インドの半分もの排他的経済水域を持つ。自国領の半分を保全と再生、持続可能な発展のために充てるという前例は存在しない。
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本記事は環境保護団体コンサベーション・インターナショナルの専門家グレッグ・ストーン氏によるものです。記事における意見や見解はすべてストーン氏個人のものです。