(CNN) タンザニアの民間航空会社プレシジョンエアの旅客機が6日、悪天候に見舞われてアフリカ最大の淡水湖ビクトリア湖に墜落し、19人が死亡した。
タンザニアのマジャリワ首相は、犠牲者の遺体は全て同機から回収されたと思われると述べ、現在は手荷物や所持品の回収に当たっていると説明。犠牲者については身元の確認作業を進めて遺族に連絡を取っているとした。
プレシジョンエアも6日夕、19人の死亡を確認し、生存者の数を24人に訂正した。これに先立ち同社や地元当局は、搭乗者43人のうち26人が救助されたと発表していた。
同機は乗客39人と乗員4人を乗せてタンザニアの経済中心地ダルエスサラームを発ち、目的地ブコバに着陸する直前、ビクトリア湖に墜落した。
湖岸にいた目撃者が撮影してSNSに投稿した動画には、機体が水中に沈み、ボートを使った救助活動が行われる様子が映っている。
ダルエスサラームで6日に記者会見したプレシジョンエアのパトリック・ムワンリ最高経営責任者(CEO)は、涙で何度も言葉を詰まらせながら、同機は現地時間の午前6時ごろ離陸し、目的地のブコバには午前8時半に到着予定だったと説明。「だが午前8時53分、同機が到着していないという報告が運航管制センターに入った」と語った。
ブコバの空港は湖に面した場所に滑走路があり、着陸目前に事故が起きたと思われる。
当時、同地は暴風雨に見舞われており、地元当局は悪天候が一因だった可能性があるとの見方を示した。
プレシジョンエアはブコバとダルエスサラームに対策拠点を設け、乗客の家族と連絡を取っている。