コロンビア政府と左翼ゲリラ、内戦終結で最終合意

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停戦に合意するサントス大統領(左)とFARC代表のティモレオン・ヒメネス氏=6月

停戦に合意するサントス大統領(左)とFARC代表のティモレオン・ヒメネス氏=6月

ハバナ(CNN) 南米コロンビア政府と同国の左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」は24日、キューバの首都ハバナで内戦終結へ向けた和平交渉で最終的に合意したと発表した。約50年と世界で最も長く続いていた紛争に終止符を打つ歴史的な合意となった。

内戦による犠牲者は推定22万人で、居住先を追われた住民は約500万人ともされる。

双方の和平交渉は過去約4年続き、停戦実施、土地改革、被害者の家族の帰国や人権侵害の容疑者の裁判問題などが話し合われてきた。このうち停戦合意は今年6月に発表されていた。

今回の最終合意の発効には、今年10月2日に予定されるコロンビア国民の投票で過半数の支持が必要となっている。合意を受け、FARC戦闘員は保持する重火器を放棄し、ジャングル内の野営地などからの離脱が求められる。また、政府の職業訓練事業に参加し、一般社会への同化に努めることになる。

交渉の政府側代表者は「戦争は終結した」と宣言。FARCのルシアーノ・マリン・アランゴ司令官は「我々は最も美しい戦闘に勝利した。和平だ」と強調した。同組織の指導者は過去に、コロンビア議会で議席を得るため政党を結党するとの考えも示していた。

FARCはキューバ革命を見本に、富の再分配を目指すとした武装闘争を展開。ただ、近年は麻薬を手掛けるテロ集団と化しているとの批判も出ていた。米国へのコカイン密輸で数百万ドル規模を稼いでいるともされた。同組織の構成員は推定7000人。

FARCは、米政府の支援を受けるコロンビア政府の掃討作戦で複数の最高司令官を失い、数千人規模の戦闘員も離脱するなど組織が弱体化していた。

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