トルコに米軍の核爆弾50発、安全上の懸念浮上

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クーデター未遂が起きたトルコで米軍が管理する核兵器について安全上の懸念が出ている

クーデター未遂が起きたトルコで米軍が管理する核兵器について安全上の懸念が出ている

ワシントン(CNN) トルコで起きたクーデター未遂で同国の政情が不安定化する中で、イスラム系テロ組織とも距離的に近いトルコの基地にある米国の核兵器について、安全上の懸念が浮上している。

専門家のほとんどは、米国がトルコにあるインジルリク空軍基地に核兵器50発を保有していると推定する。同基地にあるのは冷戦時代の核爆弾「B61」とされ、米国とトルコの関係に詳しいジャーマン・マーシャル・ファンドのジョシュア・ウォーカー氏は、同基地の核兵器の存在は「公然の秘密」と言い切る。

15日のクーデター未遂を受けて、トルコ当局はインジルリク基地を包囲して電力の供給を絶ち、基地周辺の領空を一時的に閉鎖した。

インジルリクは米国とトルコの合同空軍基地で、1950年代にトルコ南東部に設置された。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦闘でも重要な役割を担い、米軍がシリア空爆の拠点としてきた。

米国防総省は同基地の核兵器の存在について公式には確認していない。しかし複数の米当局者は、トルコにある米国の兵器はすべて米国が安全を確保していると説明する。

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