シリア大統領選の投票始まる、アサド氏圧勝の見通し

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2009年にCNNのインタビューに答えるアサド氏

2009年にCNNのインタビューに答えるアサド氏

ダマスカス(CNN) 内戦が続くシリアで3日朝、大統領選の投票が始まった。現職のアサド大統領が圧勝する見通しだ。

アサド大統領は2000年の選挙で99%の票を獲得して当選し、07年にも同様の得票率で再選された。いずれもほかに立候補者はいなかった。今回は2人の対立候補が立っているが、「形だけ」との指摘もある。

同国では3年間に及ぶ戦闘で約15万人が死亡、650万人が家を追われ、300万人近い住民が国外へ避難した。北部と東部は反体制派の支配下にあり、投票は政権側の支配地域だけで実施される。

国連の潘基文(パンギムン)事務総長は、大統領選を実施すれば政治解決が遠のき、事態はさらに悪化する恐れがあると述べ、アサド政権に見送りを求めてきた。

英外務省は大統領選を「民主主義のパロディー」と呼び、米国務省も「アサド政権下のシリアで公正、自由な選挙を実現することは不可能に近い」と批判する。

これに対してアサド政権は、欧米以外の国から監視団を迎えるなどとして、選挙の正当性を主張している。

北部アレッポや南部ダラアなどでは激しい戦闘が続き、政府軍が攻勢を強めている。これに対して反政府側は内部の対立による弱体化が指摘されている。

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