香港で民主化訴えるデモ、天安門事件から25年控え

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香港の政府庁舎に向かうデモ隊

香港の政府庁舎に向かうデモ隊

(CNN) 天安門事件から25年となる6月4日を前に、香港で1日午後、民主化を訴える集会が開かれ、学生など少なくとも1900人が参加した。4日には大規模な追悼集会が計画されている。

参加者は「今こそ民主化を」「一党支配を終わらせろ」などと叫びながら香港の行政庁舎に向けデモ行進した。

香港大学の女性学生(20)は、「中国の一党支配を終わらせたい。共産党による支配は不当。中国国民の負託を受けておらず、容認できない」と主張。別の男子学生(21)も「天安門事件の虐殺は誤りだった。過ちは許されても、歴史から消え去ることはない」と語気を強めた。

現在、中国の領土内で民主化要求デモが容認されているのは香港のみ。しかしその自由も徐々に侵害されつつあると懸念する住民は多い。

2月には香港のメディアに対する圧力が強まっているとして、ジャーナリストが組織する6500人規模の抗議集会が開かれた。

その数日後、中国政府に批判的な論調で知られる編集者が何者かに刃物で刺される事件が発生。まだ捜査は続いているが、地元ジャーナルストの多くはこの事件を、報道の自由が薄れつつある象徴と受け止めている。

国境なき記者団がまとめた報道の自由度ランキングで、香港は2002年の18位から、今年は61位に急落した。

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