ストックホルムで若者ら暴動、3夜連続

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(CNN) スウェーデンの首都ストックホルムで19日から、3夜連続で若者による暴動が発生している。多数の車が放火されたほか、警察と若者の衝突も起きた。

警察によれば、ストックホルム北部の移民が多く住むヒュースビー地区では19日夜、100台以上の車が燃やされた。21日夜にはさらに広い地域で29台が放火された。3夜目の21日夜には、ヒュースビーで8人が逮捕されたという。

オンライン英字新聞「ローカル」のスウェーデン版によると、暴動のきっかけは、警官が男性を射殺した事件に対する抗議だという。ナタを手にした69歳の男性が警察官に射殺される事件が起き、14日以降、ヒュースビー地区では緊張が高まっていた。

同紙はまた、ヒュースビーの若者のリーダーの発言として、取り締まりにあたった警察官が若者たちに対して人種差別的な言葉を浴びせたと伝えている。

ラインフェルト首相は19日、声明を発表して事態の沈静化を呼びかけ、「若者の集団のなかには、暴力を通して社会を変えるべきで、変えられるはずだと信じている集団もある。暴力の支配を許してはならない」と述べた。

スウェーデンは世界各地からの移民がうまく社会に溶け込んできた歴史のある国ともされている。しかしラインフェルト首相は、今回の暴動はスウェーデン社会の抱える大きな問題の現れだと指摘。若者の教育や就業を支援するためにさらなる対策が必要だと述べた。

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