危険な「自分撮り」、選手から苦言も ツール・ド・フランス

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観客による自分撮りで選手に危険が及ぶことも

観客による自分撮りで選手に危険が及ぶことも

(CNN) 自動車ロードレースのツール・ド・フランスで、選手にとっての新たな障害として観客の「自分撮り」問題が浮上している。

7日に行われた英ケンブリッジからロンドンまでの第3ステージ。狭い道路沿いには推定100万人の観客が詰めかけ、出場した約200人の選手は観客との接触を避けるために慎重な走行を強いられた。

スター選手を間近で見られることは同レースの魅力の1つ。しかし携帯電話のカメラを手にした観客の中には、自分撮りに夢中になるあまり、自分の背後スレスレの距離を時速45キロで走り抜ける自転車の存在を忘れてしまう人も。

英チームスカイのゲラント・トーマス選手はファンに感謝するとしながらも、身勝手な自分撮りの観客は「ひどい苦痛」だと指摘した。

米国のティジェイ・バン・ガーデレン選手はツイッターで、観客の自分撮りは「虚栄心と愚かさが入り混じった危険行為」だと批判、「ただ自分を撮るためだけに、自分に向かって走って来る200台の自転車に背を向けて道路の真ん中に立つなんて」と書き込んだ。

7日のレースではスカイのデービッド・ロペス選手が、よそ見していたファンと接触する一幕もあった。幸いどちらにもけがはなかった。ロンドン東部のオリンピック公園にも何時間も前から観客が詰めかけたが、こちらはスタジアム周辺の道路がフェンスで仕切られ、警備員が目を光らせた。

次のレースはフランスに舞台を移して残る18ステージが行われる。

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