人身売買業者の故意で船が転覆、子ども含む25人死亡 国際移住機関
(CNN) 国際移住機関(IOM)は4日、アフリカ大陸南東部のコモロ諸島付近で人身売買業者が故意に船を転覆させ、子ども数人を含む少なくとも25人が死亡したと発表した。
IOMによると、コモロ諸島のアンジュアン島とマヨット島の間で現地時間の1日夜、人身売買業者が故意に船を転覆させた。
同船には女性7人と子ども4人を含む約30人が乗船しており、5人は2日午前、漁船に救助された。
この海域では過去3カ月の間に同じような遭難が相次いでいた。9月には子ども2人と妊婦1人を含む12人を乗せた船がアンジュアン島を出航し、マヨット島には到着しなかった。これとは別に、8月には12歳の少年を含む8人が命を落とした。
フランス領のマヨット島を目指す移住ルートでは2011年以来、数千人が死亡しているとIOMは指摘。こうした悲劇を防ぐために、「安全で合法的な移住経路を確立することの重要性」を強調している。