米・イスラエル首脳の隔たりがあらわに バイデン氏、強硬姿勢変える必要性強調

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バイデン氏(左)とネタニヤフ氏の隔たりがあらわに。写真は10月のテルアビブでの会談時/Miriam Alster/Pool via Reuters/File

バイデン氏(左)とネタニヤフ氏の隔たりがあらわに。写真は10月のテルアビブでの会談時/Miriam Alster/Pool via Reuters/File

(CNN) バイデン米大統領は12日、イスラエルのネタニヤフ首相は政権の強硬姿勢を変える必要があり、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区への激しい砲撃を続ける中、同国の軍事作戦への支持は失われつつあるとの見方を示した。

バイデン氏は米首都ワシントンで民主党への献金者を前に、イスラエル政府について「同国史上、最も保守的な政府」と述べ、イスラエル政府は「(イスラエルとパレスチナ国家が共存する)2国家解決を望んでいない」とも指摘した。

バイデン氏はまた、イスラエルが世界からの支持を失い始めているとも述べ、ネタニヤフ氏は、パレスチナとの紛争に対する長期的な解決策を見つけるためにイスラエル政府を「強化し、変える」必要があるとの考えを示した。

今回の発言は、現在も繰り広げられている紛争に対するバイデン氏の見解としては、これまでで最も率直なものといえる。イスラエルの軍事作戦への批判が高まっているにもかかわらず、バイデン氏はこれまで公の場ではほぼネタニヤフ氏を支持する立場を取ってきた。

だが、ガザでの民間人の死者が増えるにつれ、米国とイスラエルの間に距離ができつつある。

バイデン氏は電話会談で、ネタニヤフ氏に民間人の死傷者を抑制するためにもっと取り組むよう要求。だが、政権高官らはイスラエルの意図とガザが直面する現実には「隔たり」があると指摘した。

バイデン氏の発言に先駆けて、ネタニヤフ氏は12日、戦争後のガザ地区の扱いについて自身とバイデン氏の間には意見の相違があることを認めた。

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