多数のガザ住民が南部への退避道路で滞留、衛星画像で判明

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通りに沿って集まった大勢の人々=17日、パレスチナ自治区ガザ地区/©2023 Maxar Technologies

通りに沿って集まった大勢の人々=17日、パレスチナ自治区ガザ地区/©2023 Maxar Technologies

(CNN) 衛星画像の提供などを手がける米企業「マクサー・テクノロジーズ」は19日までに、パレスチナ自治区ガザ地区で17日朝、南部への逃避を試みる多数の住民が退避経路となっている「サラハディン通り」沿いに滞留している様子を捉えた衛星写真を公開した。

イスラエルは過去2週間、特定の日時などを区切ってこの通りを使って逃避するよう命令してきた。同通りはガザを南北に縦断する二つの高速道路の一つとなっている。

サラハディン通りへ向かう住民らは遭遇する窮境を訴えている。男性住民の1人はガザ南部でCNN記者に「安全な場所はガザにはない」と強調。「衣類や水など何も持参できなかった。退避を遅くすることも許されていない。遺体があちこちにあった」などと説明した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」との交戦で居住先を追われ、今月5~14日の間に北部から逃れた住民は推定で20万人。南部へたどり着いたとしても過密状態の生活環境に直面し、避難施設の収容にも限界があり、食料や水の確保にもあえいでいると述べた。

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