シファ病院から数百人退避、医師6人は重症患者と残留へ

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イスラエル軍の攻撃によって損傷したパレスチナ自治区ガザ地区の建物=16日/Mostafa Alkharouf/Anadolu/Getty Images

イスラエル軍の攻撃によって損傷したパレスチナ自治区ガザ地区の建物=16日/Mostafa Alkharouf/Anadolu/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で18日午前、イスラエル軍が突入したシファ病院からスタッフと患者ら数百人が退避した。重症で動けない患者らとともに、医師6人が残るという。

シファ病院の形成外科医長がX(旧ツイッター)を通し、イスラエル軍の命令を受けて大半のスタッフが退避したと報告した。

ただし集中治療室(ICU)の重症者や保育器の新生児らは移動できないと指摘。医師6人が残留するとの見通しを示し、赤十字国際委員会(ICRC)や世界保健機関(WHO)にスタッフや患者を保護するための行動を呼び掛けた。

病院の医師らは、イスラエル軍に全員退避を命じられたと主張している。医師の1人によると、病院の責任者がイスラエル軍からの電話で、退避の際は白旗やハンカチを掲げるよう指示を受けた。一方イスラエル軍は、退避を命令したわけではないと主張している。

現地にいる仏AFP通信の記者も、シファ病院から患者や医療スタッフ、避難民ら数百人が徒歩で退避し、海岸方面へ向かっているようだと伝えた。

CNNは退避者の人数を独自に確認できていない。

ICRCの報道担当者は18日、CNNとのインタビューで、戦闘地域にある病院からの退避は困難を極める作業だと指摘。現地のチームには燃料も車も、保育器などの医療装置もないと述べた。

イスラエルはシファ病院の地下にイスラム組織ハマスの司令本部があると主張していたが、ハマスと病院関係者はこれを否定。CNNはどちらの主張についても真偽を確認できていない。

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