ガザ住民の70%、きれいな水を利用できなくなる恐れ 支援機関トップが警告
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で人道支援を行っている国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は15日、「活動全体が崩壊の危機に瀕(ひん)している」と警告した。
ラザリーニ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「今日の終わりまでに、ガザの人口の約70%がきれいな水を利用できなくなるだろう」と述べた。
UNRWAは、基本的なサービスが崩壊しているにもかかわらず、150以上の過密な施設に78万人を避難させている。
ラザリーニ氏は「トラックだけに燃料を供給しても、これ以上、命は救えない。長く待てば命が犠牲になる」と訴えた。
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ラマラの自治政府によれば、1カ月余り前にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃し、イスラエル軍が空爆で応戦したことで、1万1000人以上が死亡した。イスラエルが燃料のガザへの搬入を阻止した結果、病院や水道、パン販売店など電力に依存するサービスが停止し、人道危機が深刻化している。