全てのパン販売店が閉店、燃料や水が不足 ガザ北部

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破壊されたパン屋前=4日、パレスチナ自治区ガザ地区中心部にあるヌセイラト難民キャンプ/Mohammed Abed/AFP/Getty Images

破壊されたパン屋前=4日、パレスチナ自治区ガザ地区中心部にあるヌセイラト難民キャンプ/Mohammed Abed/AFP/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の北部にあるパンの販売店が全て、必要な物資が不足しているために閉店を余儀なくされていることがわかった。国連人道問題調整事務所(OCHA)が8日、明らかにした。イスラエル軍による攻撃が続くなか、市民は毎日の主食であるパンの入手に苦労している。

OCHAが毎日更新している情報によれば、燃料や水、小麦粉が不足しているほか、多くの店舗が被害を受けたために、ガザ北部では営業しているパン販売店はない。

OCHAによれば、ガザ北部ではすでに小麦粉が入手できなくなっており、一部の人々が苦し紛れの手段に出ている。

OCHAによれば、必死に食べ物を探している人々が日中、残りの小麦粉の在庫を持っていた店舗3件に押し入り、小麦粉約38トンを強奪したという。

ガザ南部でもパンの入手は困難となっており、電気や燃料が不足していることから、ガザ地区で唯一稼働している製粉所で小麦をひくことができない。

OCHAによれば、イスラエルがガザに対して電力と燃料の供給を停止したため、10月11日から停電に見舞われている。

イスラエルは、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが燃料を盗み、軍事目的に使用するとして、ガザへの燃料の搬入を禁止している。

OCHAによれば、パンが入手できる場合には、人々はイスラエル軍からの空爆にさらされる可能性のある場所で長時間にわたり行列を作っている。

ガザの製粉所には約9000トンの小麦が保管されているものの、破壊や治安上の懸念、燃料や電力が不足していることから、そのかなりの量が利用できずにいる。

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