猛烈なハリケーン「オーティス」、メキシコ南部を直撃

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上陸前に観測された「オーティス」=24日遅く/CNN

上陸前に観測された「オーティス」=24日遅く/CNN

(CNN) 猛烈な勢力を持つハリケーン「オーティス」がメキシコ南部ゲレロ州アカプルコ付近を直撃し、暴風や大雨、高潮による甚大な被害が懸念されている。

オーティスは24日夜から25日未明にかけて、風速約74メートル、5段階中最強の「カテゴリー5」の勢力をともない、アカプルコの南南東約48キロの海上を時速約14キロで北北西へ進んだ。

ロペスオブラドール大統領はオーティスの上陸に先立ち、ゲレロ州沿岸部の住民に避難を呼び掛け、河川や渓谷に近づかないよう注意を促した。

アカプルコ周辺の沿岸部にハリケーン警報が出ている。

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米国立ハリケーンセンター(NHC)は24日深夜、ハリケーンの中心が25日朝までにアカプルコ都市圏に近づいたり、通過したりするとの予報を発表し、過去にメキシコのこの地域を襲ったハリケーンをはるかに超える規模だと警告した。

25日にかけて、沿岸部やほかの地域が最大約33メートルの暴風に襲われ、週末までの雨量は約200~400ミリ、多い所では500ミリに達する見通し。鉄砲水や都市部の浸水、山間部の土砂崩れなどに警戒する必要がある。

オースティンは24日のうちに急速に発達した。わずか12時間で風速を約35メートル強め、太平洋東部では史上最速の発達を記録した。

太平洋東部で過去に上陸したハリケーンで最も勢力が強かったのは2015年の「パトリシア」で、風速約67メートル、カテゴリー4だった。オーティスとは異なり、パトリシアは人口の少ない地区に上陸して、その後すぐに勢力が落ちたため、被害が拡大することはなかった。NHCによると、パトリシアによる死者は2人報告された。

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