イスラエル大使館外でモーセ五書と聖書燃やす抗議活動を許可 スウェーデン当局

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6月、警官が配備される中、ストックホルムのモスクの外でコーランを燃やすデモ参加者/Caisa Rasmussen/TT News Agency/Reuters/File

6月、警官が配備される中、ストックホルムのモスクの外でコーランを燃やすデモ参加者/Caisa Rasmussen/TT News Agency/Reuters/File

(CNN) スウェーデンの当局は、首都ストックホルムにあるイスラエル大使館の外で「モーセ五書」と「聖書」を燃やす抗議活動を許可した。スウェーデンの国営ラジオ局が14日に報じた。

ラジオ局によると、1人の人物が15日に集会を開き、聖書などを燃やす抗議活動を申請していた。

欧州ユダヤ人会議(EJC)は14日、報道向けの発表でスウェーデン当局の判断を「強く」非難。「挑発的にして人種差別的、反ユダヤ主義的で不快感を覚えるこのような行為のための場所はいかなる文明社会にも存在しない」と主張した。

イスラエルのヘルツォグ大統領も、ツイッターに非難の言葉を投稿。自身はイスラエル大統領としてイスラム教の聖典「コーラン」を燃やす行為を非難したが、同じことがユダヤ教の聖書に対しても行われると知り心を痛めていると訴えた。

6月末には、1人の男性がストックホルムにあるモスク(イスラム教礼拝所)の外で、コーランを燃やす抗議活動を行った。これを受け、イラク首都バグダッドのスウェーデン大使館では暴力的な抗議デモが起きていた。

当該の抗議活動を許可したことについて、当時スウェーデン警察は言論の自由に関する権利を念頭に置いた判断だと説明。安全上のリスクや外交面での影響に言及しながらも、現行法を踏まえればそれらは性質上、申請を却下する判断の根拠となり得るような事柄ではないとの見解を示していた。

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