散乱する遺体、泣き叫ぶ家族 ミャンマー軍空爆の死者133人に 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
村では11日朝、地域行政事務所の開所式が行われて約300人が集まっていたという/Kyunhla Activists Group/AP

村では11日朝、地域行政事務所の開所式が行われて約300人が集まっていたという/Kyunhla Activists Group/AP

この男性は、5歳の子どもを含めて何十人もの遺体を見たと話す。自身も空爆で家族4人を失った。死者にはこの男性の村から来た幼い子どもも含まれていたという。

「たくさんの人たちが現場に来て、泣き叫びながら自分の子どもを捜していた」

午後5時半ごろ、軍事政権のジェット機が戻って来て、この日の朝と同じ場所を空爆したと男性は話している。

こうした内容について、CNNが独自に検証することはできていない。しかし目撃者の証言は、現地メディアやNUGが伝えた内容と一致している。

目撃者や現地の活動家団体からCNNに提供された動画や写真には、焼け焦げたり断片になったりした遺体、破壊された建物や車両、残骸などがうつっていた。

軍事政権のゾーミントゥン報道官は、この村を空爆したことを確認し、もし民間人に犠牲者が出たとすれば、それは「テロ組織」支援を強要されたためだと語った。

軍事政権は、NUGや国民防衛隊(PDF)などの抵抗勢力をテロ組織に指定している。

ゾーミントゥン報道官は軍のテレビで「午前8時、NUGとPDFが行政事務所の開所式を行った」「我々は彼らに対する攻撃を実施した。攻撃を受けて同イベントでPDFが死亡したとの報告を受けている。彼らは我々の政府に反対していた」と語った。

今回の空爆は、国際社会の非難の的になっている。

ミャンマーの人権状況に関する国連特別報告者トム・アンドリュース氏は、「きょうのザガイン管区空爆を含め、ミャンマー軍の罪のない人たちに対する攻撃は、国際社会の無関心と、彼らに武器を供与している者たちによって可能になった」と非難した。

「ミャンマー」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]