ローマ教皇が退院、「まだ生きている」の冗談飛ばす

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車内から手を振るフランシスコ教皇=1日、イタリア・ローマ/Remo Casilli/Reuters

車内から手を振るフランシスコ教皇=1日、イタリア・ローマ/Remo Casilli/Reuters

ローマ(CNN) 呼吸器の感染症の治療のため数日間入院していたフランシスコ教皇(86)が1日朝、退院した。

ローマのジェメリ病院を離れる際、体調を尋ねたCNN記者に「まだ生きている」と冗談を飛ばすなど元気な様子を見せた。

また、呼吸困難に直面した時、不安を覚えたかの質問には、自らより高齢の男性が今回と似たような病状を乗り切った後に語った言葉を思い出したと指摘。「死ななかったが、死が近づいてきたのは見た。忌まわしかった」と漏らした、と振り返った。

ローマ教皇庁(バチカン)によると、教皇は病院を出た後、ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に赴き、入院中に会った病気の子どもたちのために祈りを捧げたという。

教皇は先月29日に病院へ運ばれてウイルスが原因の気管支炎と診断され、抗生剤投与などの治療を受けていた。

フランシスコ教皇は青年時代に重い肺炎を患って肺の一部を切除した病歴を持つ。健康問題も近年表面化しており、右ひざを痛めて車いすで移動したり、外遊を延期したりする事例もあった。2021年には腸に狭窄(きょうさく)の症状が見つかった後、結腸を一部切除する手術を受けていた。

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