ウクライナ復興に約54兆円 世銀試算

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(CNN) 世界銀行は23日、ロシアの侵攻が続くウクライナの復興にかかる費用は推定4110億ドル(約54兆円)との試算を発表した。

ウクライナの2022年国内総生産(GDP)推定額の2.6倍に相当する。ここには、主に住宅や輸送、エネルギー、商業、産業部門における直接的な被害の復旧にかかる1350億ドルが含まれる。被害の大半はドネツク州やハルキウ州、ルハンスク州など東部の前線地帯に集中している。

今回発表した試算は、ロシアが昨年2月24日にウクライナに侵攻してから1年間に発生した被害を対象としている。昨年6月に発表した試算の3490億ドルから増えている。

ウクライナのシュミハリ首相は「復興にかかる費用には現在のところ、占領されている地域のインフラ、住宅、企業の損失に関するデータは含まれていない」と述べ、ロシア軍が支配している地域に言及した。さらに「国防軍が支配されている地域を解放すれば、データが追加され、政府はそうした地域で直ちに復旧作業を開始する」と述べた。

復興費用はウクライナ政府、世銀、欧州委員会(EU)、国連が共同で試算している。

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