NPT会議、ロシアの反対で合意文書採択できず

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ウクライナのザポリージャ州エネルホダルにあるザポリージャ原子力発電所の外観/Alexander Ermochenko/Reuters

ウクライナのザポリージャ州エネルホダルにあるザポリージャ原子力発電所の外観/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) 米ニューヨークの国連本部で開催されていた10回目となる核不拡散条約(NPT)再検討会議は、ロシアの反対により合意文書を採択できずに終わった。

報道によれば、ロシア代表団のイーゴリ・ビシネフスキー氏は、最終の文書案について、バランスに欠けているとの見方を示した。

米国務省は声明で「ロシアが反対したのは文言を封じるためだが、その文言とは単にザポリージャ原子力発電所の深刻な放射線リスクを認めただけのものだった」と指摘。国際社会の圧倒的な意見の一致にもかかわらず、ロシアが反対していることは、各国がロシアに対して、ザポリージャ原発での軍事活動を終えて、ウクライナに管轄を引き渡すよう求め続ける必要性を浮き彫りにしたと述べた。

NPT再検討会議で合意文書が採択できなかったのは今回で2回目。2015年の再検討会議でも合意文書は採択できていなかった。再検討会議は通常5年ごとに開催される。今回の再検討会議は当初、20年4月に予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていた。

国連のグテーレス事務総長と欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表はともに、合意文書が採択されなかったことについて失意を表明した。

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