赤十字の倉庫に爆撃、衛星画像で確認 マリウポリ

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マリウポリにある赤十字の倉庫が、少なくとも2度の軍事爆撃を受けた/Satellite image ©2022 Maxar Technologies

マリウポリにある赤十字の倉庫が、少なくとも2度の軍事爆撃を受けた/Satellite image ©2022 Maxar Technologies

(CNN) ウクライナ南東部マリウポリの中心部にある赤十字の倉庫が、少なくとも2度の軍事爆撃を受けた。米衛星運用会社マクサー・テクノロジーズの新たな衛星画像から明らかになった。

29日にはウクライナ国家親衛隊に所属するアゾフ連隊がメッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、当該の倉庫がロシア軍の爆撃を受けたと主張していた。隊のチャンネルへの投稿には証拠として施設の画像も掲載されている。

CNNはマクサーから衛星画像を入手し、上記の主張を確認した。

マクサーの分析によれば、倉庫の北側への爆撃は3月19~22日の間に行われた。南側も同23~26日の間に爆撃に遭っているという。

米航空宇宙局(NASA)の衛星データからも、同20日と22~25日の毎日、現場付近で数多くの爆発が検知されているのが確認できる。

赤十字国際委員会の広報担当者は、CNNの取材に答え、当該の建物が赤十字の倉庫だと確認した。同担当者によると、15日以降この倉庫で勤務している赤十字の職員は1人もいない。その後倉庫がどのように使用されているかは把握していないという。

また現地での戦闘の激しさから、赤十字はマリウポリに向けた人道支援を全く行えていないとも同担当者は付け加えた。

ウクライナ議会の人権委員を務めるリュドミラ・デニソワ議員は倉庫への爆撃をロシアによる「もう一つの戦争犯罪」と糾弾。国際社会に非難の声を上げるよう呼び掛けるとともに、爆撃による犠牲者の情報はなかったと述べた。

CNNはロシア国防省にコメントを求めている。

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