ロシア軍空爆の劇場で避難民300人が死亡か、ウクライナ

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ロシア軍による爆撃の後で撮影されたマリウポリの劇場の衛星画像=3月19日/Maxar Technologies

ロシア軍による爆撃の後で撮影されたマリウポリの劇場の衛星画像=3月19日/Maxar Technologies

(CNN) 侵攻したロシア軍が包囲中のウクライナ南東部の港湾都市マリウポリの市議会当局は25日、ロシア軍の空爆を受けた劇場に居合わせて死亡した市民は約300人と判断していることを明らかにした。

目撃者の証言に基づく人数とした。爆撃は今月16日で、劇場はロシア軍の攻撃を逃れる主要な避難施設の一つとなっていた。劇場内に当時いた避難民は800~1300人と推定されている。

爆撃の詳細や被害程度の把握は、通信網を含む同市の重要な生活基盤サービスがほぼ崩壊したため遅れる結果となっている。

空爆が起きる前に撮影された同劇場の空中写真で、劇場の正面部と背面部の地面にロシア語で子どもを意味する文字が大きく描かれていたのがわかってもいた。

マリウポリ市ではその後も、同じく避難施設として使われていた芸術学校が攻撃を受けてもいた。避難民約400人がいたとみられているが、死傷者の詳細はまだ判明していない。

一方、空爆を受け劇場から逃れようとする人々などをとらえた新たな映像がソーシャルメディア上に25日流れた。床面に残骸が散乱し、壁に穴が開くなかで人々が階段を下りて建物からの退避を急ぐ姿も収められていた。

ミサイルが劇場の中央部に命中したとの男性の声も聞かれた。二つ目の映像では、建物の内部が大きく損傷している様子が確認出来た。劇場に避難していた多数の市民らががれきの下に閉じ込められていると危惧する男性の声も添えられていた。

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