英スコットランド議会選、独立派が第1党 独立の住民投票実施を約束

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SNP党首のニコラ・スタージョン氏(右)とジョンソン英首相/WPA Pool/Getty Images

SNP党首のニコラ・スタージョン氏(右)とジョンソン英首相/WPA Pool/Getty Images

ロンドン(CNN) 英スコットランド議会選で第1党となったスコットランド国民党(SNP)は、独立派の候補者が過半数を超えたことを受けて、独立の是非を問う2度目の住民投票を実施すると約束した。

議会選は今月6日に投票が行われ、8日に結果が発表された。今回の選挙結果によって、独立の是非を問う住民投票が再検討されることは確実とみられ、英政府との対立につながりそうだ。

SNP党首で首席大臣(首相)を務めるニコラ・スタージョン氏は勝利宣言で、「歴史的かつたぐいまれな」勝利を収めたと述べた。SNPが獲得した議席数は64議席で、過半数に1議席届かなかった。SNPは英国からの独立を志向している。

同じく独立派の緑の党も8議席を獲得し、定数129のうち72議席を独立派が押さえる見通し。保守党は31議席、労働党は22議席、自由民主党は4議席を獲得した。

スタージョン氏は優先されるのは新型コロナウイルスの流行するスコットランドのかじ取りをして、人々の安全を維持することだしながらも、SNPは依然として独立の是非を問う2度目の住民投票を求めようとしていると語った。

スタージョン氏は、住民投票を妨げようとする英国議会のすべての議員は、SNPと戦うことになるのではなく、スコットランドの人々の民主的な希望と戦うことになるとの警告を発した。

スタージョン氏の発言は、ジョンソン英首相に向けられた可能性が高い。住民投票の実施にはジョンソン氏の承認が必要となる。ジョンソン氏はこれまでのところ、2度目の住民投票を否定している。ジョンソン氏は、2014年に行われた住民投票が1世代に1度限りの出来事だとしている。当時の住民投票では英国にとどまることが選択されていた。

ジョンソン氏は7日、地元紙に対して、現在の状況では住民投票は無責任で無謀だと指摘した。

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