13歳少女殺害の罪で20年服役の男性、再審で無罪に 韓国

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韓国の華城で起きた連続殺人事件の犯罪現場を捜査する警察当局/The Korea Herald

韓国の華城で起きた連続殺人事件の犯罪現場を捜査する警察当局/The Korea Herald

ソウル(CNN) 韓国北西部水原の裁判所は17日、13歳の少女を殺害したとして20年服役していた男性に対する再審を行い、無罪とする判決を下した。警察による拷問や捜査上の不備があったとしている。

現在50代のこの男性は1988年、ソウル近郊の華城で13歳の少女を強姦(ごうかん)、殺害した罪に問われていた。86年から91年にかけ、華城周辺ではこの少女を含む10人が殺害され、世間の注目を集めていた。

これらの殺害に関連して有罪判決を受けたのはこれまでこの男性のみ。男性は終身刑を言い渡された後、20年間を刑務所で過ごした。

再審を担当した裁判官は判決の中で、警察が男性を眠らせないなどの拷問や違法な拘束といった手段を用いて自白を引き出していたことが分かったと説明。人権にとって最後の砦(とりで)であるはずの司法が正しく機能せず、甚大な身体的、精神的苦痛を与えたとして男性に謝罪した。

そのうえで再審での無罪判決が男性にとって少しでも慰めとなり、名誉の回復に寄与することを切に願うと述べた。

専門家によれば、韓国では再審の申請が受け入れられるケースはごくわずかで、今回のような結果が出るのは珍しいことだという。

男性は数年来無実を訴え続けてきたが、再審が認められたのは昨年、警察による捜査が新たな展開を迎えた後だった。

再審での無罪判決に、男性は「安堵(あんど)している」「30年背負い続けた重荷をおろして、ようやく一息つける」と語った。

今年9月、警察は新たなDNA鑑定の結果から、華城での殺人の一部について94年から服役中の男との関連が明らかになったと発表した。男は義理の姉妹を強姦、殺害した罪で服役しているが、この翌月、華城の殺人10件と別の殺人4件に関して罪を認めた。警察は後者の事件の詳細を発表していない。

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