ロシア反体制派に神経剤ノビチョク使用、検査で証拠確認 ドイツ政府

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ナバリヌイ氏に化学神経剤「ノビチョク」と同じグループの毒物が使用されたことが確認された/MLADEN ANTONOV/AFP/Getty Images

ナバリヌイ氏に化学神経剤「ノビチョク」と同じグループの毒物が使用されたことが確認された/MLADEN ANTONOV/AFP/Getty Images

(CNN) ドイツ政府は2日、同国で入院中のロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏について、化学神経剤「ノビチョク」と同じグループの毒物が使用された証拠を確認したと明らかにした。

ナバリヌイ氏は先月、シベリアの都市トムスクから航空機で移動中に体調不良を訴え、現在はドイツの首都ベルリンの病院で治療を受けている。

ドイツ政府のザイベルト報道官は声明で、国内の軍研究所でナバリヌイ氏から採取されたサンプルの毒物検査を行った結果、ノビチョクに属する化学神経剤の「明白な証拠」が得られたと説明した。

そのうえで、ナバリヌイ氏がロシア国内で化学神経剤による襲撃の被害者になったのは「驚き」だとし、今回の襲撃を「可能な限り最も強い言葉で非難する」と表明。ロシア政府に説明を要求した。

ドイツのメルケル首相も2日の記者会見で、検査の結果、ナバリヌイ氏はノビチョク系の化学神経剤による犯罪の被害者であることが判明したと指摘。「この毒物がサンプルから検出されることは疑いない」とした。

さらに「ロシアは彼の発言を封じたがっていた。可能な限り最も強い言葉で非難する」とした上で、「ロシア政府だけが答えることのできる重大な疑問があり、ロシアは答えなければならない」と説明を要求した。

一方、ロシア国営タス通信によると、ペスコフ大統領報道官は同日、ナバリヌイ氏にノビチョクが使用されたという情報はドイツから一切受け取っていないと述べた。

ノビチョクは2018年3月、英ソールズベリーで起きたロシア人元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏の襲撃事件でも使われた。

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