宮殿に巨額隠す部屋、唯一の鍵は前大統領保持 スーダン

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ケージの中で審理を受けるスーダン前大統領のバシル被告/Anadolu Agency/Anadolu/Anadolu Agency via Getty Images

ケージの中で審理を受けるスーダン前大統領のバシル被告/Anadolu Agency/Anadolu/Anadolu Agency via Getty Images

スーダン・ハルツーム(CNN) アフリカ北東部スーダンのバシル前大統領の裁判で、前大統領が大統領宮殿内に自らだけが出入り出来る部屋を持ち、巨額の内外の通貨を秘匿していたことが12日までにわかった。

汚職や外貨の違法所持などでバシル被告を裁いている審理で、大統領府の元責任者らが証言した。前大統領のみがこの部屋の鍵を所持していたという。

同国を約30年間統治してきた被告は今年4月、軍クーデターの発生で解任された。現在は、自らが権力を掌握していた時代に多数の政敵を閉じ込めていた首都ハルツーム内にある、過酷な処遇で悪名高い刑務所内に収監されている。

大統領宮殿内の部屋に隠していた金額の総額は伝えられていない。ただ、弁護側の証人によると、バシル被告は計約1065万ユーロを軍の即応支援部隊副司令官らに個人的に授けていたという。

証人は裁判所に一部の有力軍人へ配った金額分を除く全ての領収書も提出した。この証人によると、バシル政権時代の与党・国民会議党が運営に深くかかわっていたハルツームのアフリカ国際大学に450万ユーロを提供。また、「もてなし代」と称して軍人や民間人に20万ユーロを与えていたという。

同大学で経理担当として働いている別の証人は450万ユーロ分の領収書を確認。前大統領からの「支援金」との説明を受けていたとも明かした。

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