スロバキア大統領選、初の女性元首誕生へ ポピュリズムはねつける

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スロバキア初の女性大統領となるズザナ・チャプトバ氏/JOE KLAMAR/AFP/AFP/Getty Images

スロバキア初の女性大統領となるズザナ・チャプトバ氏/JOE KLAMAR/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 東欧スロバキアで3月30日に行われた大統領選挙の決選投票で、リベラル系の女性弁護士ズザナ・チャプトバ氏(45)が当選し、同国初の女性国家元首が誕生することになった。

チャプトバ氏は30日の演説で勝利を宣言し、欧州で勢力を増すポピュリズム(大衆迎合主義)政党とは一線を画す姿勢を強調した。ロイター通信によると、同氏は支持者を前に、「大衆主義に迎合せず、真実を語り、過激な言論なしで関心をかき立てることができてうれしく思う」と語った。

スロバキアで昨年2月、ジャーナリストのヤン・クツィアク氏とその婚約者が殺害された事件はまだ記憶に新しい。そうした中、腐敗撲滅を訴える新人のチャプトバ氏が国民の心をとらえた。

クツィアク氏の殺害事件をきっかけにスロバキアでは大規模デモが拡大して当時のフィツォ首相が辞任に追い込まれ、アンドレイ・キスカ大統領は再選出馬を断念した。

チャプトバ氏は離婚経験のある2児の母。近隣国のハンガリーやポーランドで勢いを増しているポピュリズム的主張に背を向け、LGBT(性的少数者)の権利拡大などを訴えた。

国営放送によると、決選投票でチャプトバ氏の得票は58%を超え、欧州委員会委員のマロ・シェフチョビッチ氏(52)を上回った。シェフチョビッチ氏は30日、チャプトバ氏に対する敗北を認めた。

大統領選には過激な主張を掲げる候補も数人が出馬していたが、いずれも3月16日の第1回投票で敗退していた。

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