コンゴのエボラ流行、史上2番目の規模に 衝突相次ぎ対応難航

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WPA Pool/Getty Images Europe/Getty Images

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(CNN) エボラ出血熱が流行しているアフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の保健省は29日、これまでに報告された患者が426人、死者が245人に達したと発表した。いずれも史上2番目の多さとなる。

世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱ではウガンダで2000~2001年にかけて425人が感染し、224人が死亡。2014年に西アフリカで起きた史上最悪の流行では、1万1000人以上が死亡した。

エボラ出血熱は発熱や頭痛、場合によっては出血の症状を引き起こし、感染者の約半数が死に至る。ただ、死亡率には幅があり、今年8月に始まったコンゴの流行の場合、57%が死亡している。

426人の患者のうち、379人は感染が確認され、47人は感染の可能性がある。さらに87人が、感染の疑いがあるとして経過観察を受けている。一方、126人は回復した。

WHOによると、流行の中心地は北キブ州だが、隣接するイトゥリ州でも症例が報告されている。いずれもコンゴ国内で特に人口が多い州で、ウガンダとルワンダ、南スーダンと国境を接している。

WHOは29日、コンゴの流行が周辺の州や近隣諸国に拡大する危険は依然として非常に大きいと指摘した。

コンゴで長年にわたって続く衝突も対応を難しくしている。北キブ州では50あまりの武装勢力が断続的な衝突を続けている。WHOによると、11月16日には1週間で2度目となる襲撃がベニで発生。国連平和維持部隊と政府軍が武装勢力と交戦した。

キブ、イトゥリの両州を通過する難民や避難民は100万人以上と推定され、これが感染拡大の原因となることも懸念されている。

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