ハリケーン並みの大型低気圧、欧州に異例の接近

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「メディケーン」が欧州に異例の接近

(CNN) ハリケーンや台風並みの勢力をもつ大型の低気圧が地中海東部に接近している。地中海を意味するMediterraneanとハリケーンを合わせて「メディケーン」と呼ばれることもあり、欧州では珍しい現象とされる。

2011年に発表された研究によると、メディケーンが発生するのは年に1~2回程度。大抵は、地中海の海面温度がまだ比較的高い9月~10月にかけて発達する。

今回のメディケーンは、この数日でアフリカのチュニジアとリビアを横断して洪水被害を発生させ、地中海を北上しながら欧州へ接近している。

海上で勢力が強まって強風を伴い、熱帯低気圧のような目が形成される見通し。

29日にはギリシャ南部に到達し、速度を速めて30日にはトルコ西部へ接近する見通し。ギリシャとトルコでは豪雨や強風が予想され、クレタ島などギリシャ南部の島では100~150ミリの大雨が降って洪水が起きる恐れもある。トルコのイズミルやギリシャのカラマタでは50~60ミリの大雨が予想されている。

ただ、上空のジェット気流に吸収されて欧州南東部には停滞しない見通し。

世界では米東海岸を襲った「フローレンス」のように動きの遅いハリケーンなどの熱帯低気圧が、壊滅的な洪水被害を発生させている。

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