英マンチェスターの自爆テロ犯に事前情報、阻止できた可能性も

2017.12.06 Wed posted at 12:05 JST

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ロンドン(CNN) 英中部マンチェスターのコンサート会場で5月に起きた自爆テロの容疑者について、英情報局保安部(MI5)が事件の数カ月前に情報を入手していたことが、新たな調査報告で明らかになった。

英国内で今年3~6月に発生した4件のテロ事件について、MI5と警察による内部調査が十分だったかどうかを法廷弁護士が改めて調査し、5日に報告書を発表した。

それによると、MI5はマンチェスターの事件の前に、自爆したサルマン・アベディ容疑者に関する情報を2回にわたって入手していた。情報の具体的な内容は明らかでない。

ところが当時、これはテロ関連の情報ではなく、アベディ容疑者に凶悪犯罪以外の行為や犯罪の恐れがあることを示しているにすぎないと解釈された。結果として警察は同容疑者への捜査に着手せず、犯行を未然に防ぐ機会を逃したことになるという。

報告書によれば、4件のテロの実行犯のうち警察の監視対象になっていた人物は、ロンドン中心部のロンドン橋付近で起きた襲撃事件のクラム・バット容疑者のみ。同容疑者は英テレビ局のドキュメンタリー番組で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への支持を公言していた。

ロンドン警視庁はMI5と共同で出した声明で、3月以降に9件のテロ計画を阻止したと発表。現在進行中の対テロ捜査は500件を超え、3000人以上の名前が挙がっていると述べた。これまでにテロ捜査の対象になった人物は計2万人以上に上るという。

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