北朝鮮の石炭貨物船が中国に入港、禁輸宣言後に

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北朝鮮の船舶6隻が河北省唐山港に入った

北朝鮮の船舶6隻が河北省唐山港に入った

北京(CNN) 国連安全保障理事会の制裁決議に基づき北朝鮮産石炭の全面的な輸入停止を今年2月に打ち出した中国の港湾に、石炭を積んだ北朝鮮の船舶6隻が入港していたことが22日までにわかった。

中国北部の河北省唐山港への入港は今月20日と21日に行われた。唐山市は北京に近い。

同港の公式サイトに載った接岸情報によると、6隻は全て無煙炭を積み、荷揚げの時間は最長で6時間と記されていた。ただ、実際に荷揚げされたものの詳細は不明。

6隻のうちの3隻は今年2月以降の入港が予定されていた。既に出港したという。

今回の入港情報に関連し中国外務省報道官は21日、北朝鮮産石炭の輸入停止の政策に変更はないと主張。制裁決議への違反行為は起きていないとも述べた。

「複数の石炭貨物船が入港したとの一部情報があった」とし、「これらの船が港から離れ、海上にとどまっているのなら我々は乗組員への何らかの人道的配慮に留意しなければならない」とも語った。

石炭は北朝鮮の主要輸出品で、重要な外貨獲得源。輸出先は大半が北朝鮮の唯一の同盟国とされる中国となっている。

ただ、中朝関係は最近、北朝鮮の度重なるミサイル試射などを受けきしみが目立つ。米国のトランプ政権は核開発も続け好戦的な姿勢を示し続ける北朝鮮を封じ込めるため中国による圧力強化を働き掛けている。

中国は昨年可決された安保理の制裁決議に準じ、北朝鮮産の石炭輸入を今年は全面停止すると発表していた。

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