米駆逐艦、南シナ海を新たに航行 中国けん制

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南シナ海を巡っては各国の領有権主張が対立

南シナ海を巡っては各国の領有権主張が対立

(CNN) 米国防総省は21日、海軍の誘導ミサイル搭載駆逐艦「ディケーター」が同日、「航行の自由作戦」の一環として南シナ海を航行したと発表した。

声明で通常の作戦であり、混乱なく航行したと述べた。進入した海域などには触れなかった。

米ホワイトハウスのアーネスト報道官は中国の国名に言及した上、「重要なのは航行の権利や自由、米国を含む全ての国家が国際法下で行使を認められている海洋の合法的利用を違法に規制することは出来ないことだ」と主張した。

一方、ロイター通信によると、中国国防省はディケーターの今回の行動は「違法かつ挑発的」と非難。中国の戦闘艦船2隻が同駆逐艦に対し退去を警告したと報じた。中国は米軍の航行自由作戦の実施に対し中国の主権を脅かしていると反発し、ここ数カ月間では戦闘機発進や艦船派遣の措置を講じている。

主権論争が長引く南シナ海では過去2年、人工島建設などを図る中国の強硬的な措置が目立ち、緊張が高まっている。常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)は今年7月、フィリピンの提訴を受け、南シナ海での中国の主権を否定する判決を下していた。

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