拉致した女生徒の映像公開、戦闘員の釈放要求 ナイジェリア

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拉致事件はナイジェリア北東部のボルノ州チボックで発生

拉致事件はナイジェリア北東部のボルノ州チボックで発生

この少女の父親は、「娘の姿をビデオで見て、娘が生きていてくれて、本当にうれしい」と語り、ビデオにはほかにもチボックから連れ去られた少女たちが何人も映っていたと言い添えた。

この事件では2014年4月、ボコ・ハラムがチボックの学校から10代の女子生徒276人を拉致した。このうち57人前後は脱出したものの、約200人が今も行方不明になっている。今年5月にはそのうちの1人が、同集団の拠点があるとされる森から出て来たところを発見され、保護されていた。

今回のビデオには、死亡したり負傷したりした様子で地面に倒れた数人の姿も映っていた。男はこの少女たちについて、ナイジェリア軍の空爆によって死亡したと主張。さらに、40人は結婚させたとも述べ、もし政府が武力で奪還しようとすれば、少女たちの命はないと脅している。

今回の映像がいつ撮影されたかは不明だが、関係者はこれについて、同組織内部の権力抗争と無関係ではないと指摘する。

過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は今月に入り、アブ・ムサブ・バルナウイ指導者がボコ・ハラムの新しいリーダーになったと紹介した。これに対して長年のリーダーだったアブバカル・シェカウ指導者が、組織内での自分の地位をナイジェリア政府や国際社会に対して誇示する狙いでビデオを公開したと見られている。

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