南北スーダン、非武装地帯の設定で合意 原油輸出再開も

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(CNN) 国境地帯で軍事衝突を繰り返してきたスーダンと南スーダンは27日、非武装地帯の設定や原油輸出の再開で合意した。油田地帯アビエイの帰属を含むいくつかの重要な課題は協議が持ち越しとなった。

アフリカ連合(AU)や国連安全保障理事会は両国に対し、当初23日までに合意するよう求めていた。これを受け、スーダンのバジル大統領と南スーダンのキール大統領は同日エチオピアの首都アディスアベバで会談を開始していた。

合意により、南スーダンはスーダンへの原油輸出を再開する。南スーダンは分離独立した際に、旧スーダンの石油資源の70%を手にした。独立後もスーダン側にあるパイプラインを使って輸出を行っていたが、スーダン側が石油収入を不正に得ているとして両国は対立。南スーダンは1月に輸出を停止していた。

両国は国境地帯に非武装地帯を設置することや、国境画定の原則的なルールについても合意した。だが両国が領有を主張する油田地帯アビエイの帰属については話がまとまらず、今後も協議を継続することとなった。

スーダン内戦に終止符を打った2005年の和平合意では、アビエイの帰属は住民投票で決めることになっていた。住民投票は昨年1月に実施予定だったが、投票権を誰に認めるかで対立が起き、実現には至っていなかった。

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