米海軍水兵2人を逮捕・起訴、中国に機密情報共有した疑い

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米カリフォルニア州サンディエゴ・ポイント・ロマにある海軍基地の海軍水兵ら=3月13日/Eric Thayer/Bloomberg/Getty Images/FILE

米カリフォルニア州サンディエゴ・ポイント・ロマにある海軍基地の海軍水兵ら=3月13日/Eric Thayer/Bloomberg/Getty Images/FILE

(CNN) 米軍の機密情報を中国の情報将校に提供したとして、米海軍の水兵2人が逮捕・起訴されたことが分かった。

カリフォルニア州南部地区の連邦地検が公開した起訴状によると、水兵の一人、ジンチャオ・ウェイ被告は2日、サンディエゴ海軍基地に出勤した際に逮捕された。同基地は太平洋に位置する米海軍の施設で最大規模。

もう一人の水兵は下士官のウェンヘン・チャオ被告で、カリフォルニア州にあるベンチュラ郡海軍基地に勤務していた。

ウェイ被告の起訴状は3日に公開された。チャオ被告に対する起訴とは別個のものになる。

司法省のオルセン次官補(国家安全保障担当)は3日の記者会見で、起訴内容について「我が国の国防にとって極めて重要な情報をあらゆる手を使って入手し、自国の利益のために利用しようとする(中国の)決意を示すものだ」と指摘した。

検察によると、ウェイ被告は米海軍艦「エセックス」の機関要員で、艦の設備の操作や保守、修理を担当していた。2022年2月から中国情報将校の指示で動いていたとされる。

起訴状によれば、ウェイ被告はエセックスなどの艦艇の写真や動画ほか、艦の設計や兵器システムに関するマニュアル数十冊を中国人将校に送り、見返りに数千ドルを得ていたとされる。

ウェイ被告が提供した情報の大半は、アクセス制限のある海軍のコンピューターシステムに保管されていた。ウェイ被告は機密情報の取り扱い資格を有していたため、システムにアクセスすることができた。

一方、チャオ被告に対する起訴状によると、被告は21年8月~23年5月、インド太平洋地域での大規模軍事演習の計画を含む機密情報を、海事経済研究者を装った人物に提供していたとされる。この人物は実際には中国の情報将校だったという。

チャオ被告は米軍施設にある電子機器の設置、修理、点検を担っており、やはり機密情報の取り扱い資格を有していた。「軍事演習の作戦命令」が表示されたコンピューター画面を写真撮影し、中国人将校に提供していたとされる。

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