相次ぐ嵐、死者計16人に 米カリフォルニア州

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相次ぐ嵐、洪水と土砂崩れの危険高まる 米加州

(CNN) 相次いで嵐に見舞われている米カリフォルニア州では10日も雨が降り、さらなる洪水と混乱の恐れに直面している。同州ではここ数週間で16人が死亡した。

同州の降水量は平年を400〜600%上回っている。同州では米全人口の約10%にあたる約3400万人を対象に洪水注意報が発令されており、土砂崩れの危険がロサンゼルスやサンディエゴなどの地域にも及んでいる。

雨はここ数週間、西海岸を襲っている大量の水蒸気が流れ込む「大気の川」という現象によるもので、州内各地で洪水や土砂崩れが発生している。富裕層や有名人が多く住むモンテシトや北カリフォルニアなどで避難指示が出されており、ロサンゼルスの北西約350キロに位置するサンミゲルでは5歳の男の子が洪水に流され行方不明となっている。

標高の低い地域の降水量は9日夜までの24時間で50〜177ミリとなり、10日は州内の大半でさらにまとまった雨が降る可能性がある。南カリフォルニアの山間部、特にベンチュラやサンタバーバラ郡で降水量が多く、8日から10日午前にかけて300ミリ超の雨が降った。

気象予報センターは10日、「今日の大雨は現在発生している洪水をさらに悪化させ、土砂崩れの危険を長引かせる」と注意を促した。歴史的な干ばつと壊滅的な山火事の爪痕が深く残る同州の土地にとって脅威は小さくない。

同州では今週、各地で洪水や土砂崩れが発生し、またその恐れから避難や道路閉鎖、必死の救助活動などが行われた。9日には暴風と豪雨により倒木や停電が発生し、幹線道路は川と化した。

バイデン大統領は同日、数週間にわたり次々と嵐に見舞われているカリフォルニア州の対応を支援する措置を承認した。

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