米下院議長選、3回投票でも決着つかず 4日昼まで休会に

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米下院共和党院内総務のケビン・マッカーシー氏(左)/Alex Brandon/AP

米下院共和党院内総務のケビン・マッカーシー氏(左)/Alex Brandon/AP

(CNN) 米連邦議会で3日、下院議長選が行われ、どの候補も過半数を獲得できず再投票を実施するという異例の事態となった。再投票の実施は1923年以来100年ぶり。

下院で多数派の共和党のケビン・マッカーシー院内総務は1回目の投票で203票の獲得にとどまった。19人の共和党議員が他の候補に票を入れた。

マッカーシー氏以外の得票数は、民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務が212票、共和党のアンディ・ビッグズ氏が10票、その他が9票だった。

過半数を獲得した候補者がいなかったため、2回目の投票が実施されたが、マッカーシー氏はまたも過半数を獲得できなかった。得票数はジェフリーズ氏が212票、マッカーシー氏が203票、共和党のジム・ジョーダン氏が19票だった。

マッカーシー氏の選出に反対している主な勢力は共和党の保守強硬派の議員連盟「フリーダム・コーカス」のメンバーで、3回目の投票でもマッカーシー氏以外の共和党候補に投票すると明言した。

3回目の投票ではジェフリーズ氏212票、マッカーシー氏202票、ジョーダン氏20票となった。共和党のバイロン・ドナルズ議員が新たにジョーダン氏に票を入れた。

ジョーダン氏自身は議長職を望んでいないと発言し、2回目の投票からマッカーシー氏に票を入れている。

3回目の投票後、共和党のトム・コール議員が4日正午までの休会を提案し、大半の民主党員の賛成を得て休会が決まった。

下院議長に選出されるには基本的に過半数の218票を獲得する必要がある。ただし、投票を棄権したり「出席」と投票したりする人が出ると、必要とする票数が減ることもある。ペロシ下院議長は2021年に216票を獲得して選出された。

下院議長選は過半数を獲得する人が出るまで投票を繰り返す。議長が選出されない限り下院議会は開かれない。

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