米共和党、下院制す 218議席確保 CNN予測

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米首都ワシントンにある連邦議会議事堂/J. Scott Applewhite/AP

米首都ワシントンにある連邦議会議事堂/J. Scott Applewhite/AP

(CNN) 米中間選挙の下院選で、CNNの予測によると、共和党が218議席で当選確実となり、下院の過半数を確保した。圧勝を意味する「赤い波」こそ起きなかったものの、下院を制したことによりバイデン大統領の国内の政策運営には支障が生じそうだ。同氏の政権が今後、容赦のない調査の対象になる公算も大きい。

投票日から8日目でようやく過半数の議席を確保した事実は、共和党の中間選挙の結果が低調なものだったことを浮き彫りにする。歴史的な傾向や政治上の論理に従えば今回の選挙は、バイデン氏と民主党に対してより手厳しい叱責(しっせき)を与える機会となるはずだった。

下院での共和党の勝利を受け、ペロシ下院議長の任期は来年1月で終了する。また党指導部が見込んでいたほど顕著な形ではないにせよ、結果的にトランプ前大統領の掲げるイデオロギーや政局の混乱がワシントンに戻ってくることになる。15日夜に2024年大統領選への出馬を表明したトランプ氏は、自らに追随する共和党議員らに強い影響力を及ぼす公算が大きい。

新たに共和党が主導する下院は間違いなく、ホワイトハウスの政権運営を決定的に悲惨なものにする。バイデン氏の残りの任期中、そうした状況が続く。同氏自身、選挙前の取材で、民主党が下院の過半数を失えば事態は「一段と困難になる」と認めていた。

共和党は、ホワイトハウスに対する自分たちの計画を発動することも可能になる。つまり政権及びバイデン氏の息子のハンター氏を標的に、容赦ない調査を実行できる。ワシントンでの権力の分断という現実とバイデン氏の拒否権により、共和党は自分たちの政策を法制化するのに苦慮するだろう。しかしそれもトランプ氏にとっては、政治的な武器として機能するかもしれない。24年の大統領選で再戦の可能性があるバイデン氏に対し、こうした取り組みは打撃となるからだ。

選挙前のCNNとの単独インタビューで、共和党のマッカーシー下院院内総務はインフレとの戦い、犯罪の増加、国境の安全保障を最優先課題とすることを約束していた。

一方、中間選挙翌日の記者会見でバイデン氏は、共和党が多数派の議会と連携する意向を示しつつ、自身の優先課題に妥協を強いる政策は排除すると述べた。具体的には社会保障と高齢者向け保険「メディケア」の規模縮小のためのあらゆる取り組みや、自ら掲げる野心的な気候変動対策目標の撤廃などを挙げた。

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