米下院、債務上限めぐる臨時手続きを可決 民主党単独で引き上げが可能に

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債務上限引き上げをめぐり民主党上院トップと合意した共和党マコネル院内総務(中央)/Shawn Thew/EPA-EFE/Shutterstock

債務上限引き上げをめぐり民主党上院トップと合意した共和党マコネル院内総務(中央)/Shawn Thew/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 米連邦政府の債務が法定上限に迫っている問題で、米下院は7日、与党民主党が単独で上限を引き上げることを可能にする臨時の手続きを、賛成多数で可決した。

これに先立ち、民主党の上院トップ、シューマー院内総務と野党共和党のマコネル院内総務が、臨時手続きを設けることで合意に達していた。

下院での採決は賛成222、反対212で、共和党からは1人だけが賛成した。

今後上院へ送られ、定数100のうち60票を獲得して可決されれば、この手続きの下で両院が上限引き上げ自体の採決を行う。

上院では与野党の議席が50対50に割れている。債務上限を引き上げるための採決には本来、引き上げに反対してきた共和党からの10票を含めて計60票の賛成が必要とされ、可決の見通しが立っていなかった。

しかし1月15日までの臨時手続きを採用することにより、一時的に民主党の賛成票だけで引き上げが可能になる。

マコネル氏は、共和党議員らにとって引き上げ自体に賛成票を投じるより、民主党に引き上げさせる臨時手続きに賛成するほうがハードルが低いと判断し、債務問題で民主党には協力しないとしてきた立場を翻した。

これに対し、共和党内部では一部から批判の声も上がったが、上院の有力議員らは7日、臨時手続きへの支持を表明。マコネル氏は上院の採決でも十分な賛成票が得られるとの見通しを示した。

引き上げ幅は30兆ドルあまりとなる見通し。イエレン財務長官は、連邦政府の債務が今月15日には上限に達し、米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る事態が懸念されるとの警告を発している。

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